ソフトウェアエンジニアのブログ

暇つぶしに書いてます。他に技術的なことは[http://qiita.com/nsas454]に書いてますのでそちらも見てください。

注意したいオープンソースのライセンス体系

オープンソースのソフトウェアを使用するにあたって注意しなければならないのが、ライセンです。基本オープンソースなので自由に使ってプログラミングすることは出来ますが、商用利用に使用するとなると注意しておかないとライセンス違反で訴訟に発展する危険性があります。特にGPL(GNU General Public License)のソフトウェアを使用する際は「ソースコードの公開」が義務づけられますので注意が必要です。
そんなわけで、今回オープンソースのライセンスについて調べてまとめてみました。

BSD(Berkeley Software Distribution License)

もっとも制約が緩いため利用しやすいライセンス体系です。思いつくところでの代表的なソフトウェアとしては、Apache,tomcat,struts,springなどがあります。

条件
  1. 再配布時には著作権表示*1を残す。
  2. 無保証である
特徴
  1. BSDライセンスのコードを他のプログラムで利用できる
  2. コードを非公開に出来る。
  3. 再配布時のライセンス条件を制限されることはないので*2、自由なライセンス条件を付与できる。
BSDスタイルの代表例

GPL(GNU General Public License)

再配布、二次的著作物についても同じライセンスを適用しなくてはならない制約がつきます。要するに、GPLライセンスのソフトウェアを使用して新たなソフトウェアを作ったとしても、GPLのライセンスの体系から変えたらダメですよと言った内容です。そこがBSDライセンスと大きな違いです。商用利用の際は注意してください。思いつくところでの代表的なソフトウェアとしては、WordPressJavaなどがあります。

条件
  1. 著作権表示を保持しなければならない
  2. 無保証である
  3. 誰でも自由に複製・改変・頒布することが許可されている
  4. GPLライセンスのソフトウェアやプログラムを使用した場合、その制作物もGPLライセンスで配布しなければならない
特徴
  1. バイナリーを受け取った人または、受け取る可能性のある人にソースコードの公開を原則としてる。
  2. 再配布の際にMITライセンスやBSDライセンスにする事は出来ない。

CC(Creative Commons)

WEBの素材でよくこのライセンスの形態を見かけますが、使用するにあたっては必ず著作権の表示が必要になります。

条件
  1. 著作権者のクレジット(名前)表記が必要
特徴
  1. 必ず著作権者の表記が必要

*1:ソースのヘッダに著作権表示していればOK

*2:BSDより緩くなるようなライセンスでの再配布は認めないといった条件は付与されるみたいですので完全に条件が制限されないということではない